木都能代が誇る国登録有形文化財
施設内の見学や食事の他に、催し物も楽しめる。伝統を身近に感じられる場所。
再建築不可能な建築物
料亭金勇は、初代金谷勇助氏が明治23年に創業した。当時は県内屈指の料亭として宴会や接待、婚礼などに広く利用された。現在の建物は昭和12年に2代目金谷勇助氏によって建てられ、平成10年10月26日に国登録有形文化財に登録。21年には能代市に寄贈されている。旧料亭金勇は、同様の再建築は不可能とされるほど貴重だという。
息を呑む伝統の技術
施設内の見学では、天然秋田杉でできた四畳半仕切り格天井や、能代の伝統工芸品「春慶塗」など、職人たちの技術が込められた木造建築や工芸品をじっくりと眺めることができる。なかでもそれらの技術が詰まった110畳ある大広間は、まさしく圧巻の大空間。同じ施設内でも一部屋ずつ異なる表情を見せてくれる旧料亭金勇。見学しているうちに時間が溶けていくような、思わず惹き込まれる景観が魅力だ。
日本の伝統や文化をより身近に
施設内の見学の他にも、金勇では食事や催し物、きもの体験などを楽しめる。食事では能代の名店の和食料理を取り寄せて提供しており、金勇の伝統ある美しい内装に囲まれながら食事を取ることができる。催し物では入場料無料の展示や公演が多く、こちらも気軽にさまざまな文化に触れるきっかけになりそうだ。きもの体験では、きもの(夏季はゆかた)を着用して写真撮影や館内見学ができる。気軽に伝統文化に触れられる金勇。あなたも日本の文化に浸ってみてはいかが。