まちにもう一度、灯りを
能代の商店街・柳町。その一角に、暮らすように滞在できる宿がある。「アパートメントホテルNOA」は、旅人がまちの空気に溶け込み、能代の日常を感じられる場所として生まれた。
使われなくなった空間に、新しい役割を与える。アパートメントホテルNOAは、宿泊施設であると同時に、商店街の未来を見据えた挑戦でもある。

柳町の空き店舗から生まれた、小さなホテル
アパートメントホテルNOAが誕生した背景には、柳町の空き店舗の存在があった。
かつて賑わいを見せた商店街も、時代の流れとともに空き店舗が増え、活用されないまま残されている場所が目立つようになっていた。
「この空間を、もう一度活かすことはできないだろうか」
そこで着目したのが、宿泊施設としての活用だった。
能代市内では、出張や観光で訪れる人が増える一方で、宿泊施設が不足する“ホテル難民”の状況も見られていた。空き店舗を一つひとつ宿泊施設として再生し、まちに新しい役割を持たせる。その第一歩として誕生したのが、アパートメントホテルNOAだ。


ホテルでも、アパートでもない柔軟な空間
NOAは、一般的なホテルとは少し異なる。
「アパートメント」という形を採用することで、短期宿泊だけでなく、長期滞在にもぴったりで、柔軟な活用が可能な設計となっている。
宿泊料金は1室7,000円から。特徴的なのは、全室キッチン完備と、1人でも2人でも同一料金で利用できる点だ。
柳町の飲食店街にも近く、食事や夜の時間を楽しんだあと、そのまま歩いて帰れる立地も大きな魅力のひとつだ。

人の営みが、まちの価値をつくる
能代の魅力について尋ねると、代表の日沼さんは、「能代は、人がやさしいまちです」と語る。
親しみやすく、思いやりのある人が多い。その人のあたたかさこそが、このまちの大きな価値だ。
観光地としての派手さではなく、人と人との距離の近さ。
NOAは、そんな能代らしさを体験するのを支える場でもある。


まちに新しい灯りをともすために
このホテルは、単なる宿泊施設ではなく、柳町にもう一度人の流れを生み出すための取り組みでもある。
空き店舗に新しい役割を与え、訪れる人とまちをつなぐ場所にすること。
ここに泊まった人が、柳町を歩き、このまちを好きになってくれること。
アパートメントホテルNOAは、そんな想いとともに、今日も静かに旅人を迎えている。
この場所で過ごすひとときが、能代というまちの記憶として、心に残るものになるかもしれない。

店舗情報
Apartment hotel NOA
〒016-0825
秋田県能代市柳町8-1(GREEN TERRACE内に受付あり)
