心と体に寄り添う薬局
薬のことから体調の悩みまで、暮らしに寄り添うまちの頼れる薬局。真心のこもったサービスを提供し、信頼でつながる関係性を大切にしている。

薬だけじゃない、地域のよりどころ
体調のこと、薬のこと、病院では聞きそびれてしまった、ちょっとした不安まで。やなぎ薬局は、そんな声に耳を傾けながら、暮らしに寄り添う存在を目指してきた。処方箋の調剤だけでなく、市販薬やサプリメント、生活習慣のことまで幅広く相談を受け、患者一人ひとりに合わせた提案を行っている。何よりも大切にしているのは、信頼でつながる関係性。ちょっと不調を感じたとき、病院に行く前にふらっと立ち寄れるような、そんな薬局でありたい。今日も地域に根ざした信頼の場として、多くの人を迎えている。


親しみの薬局を継いで
やなぎ薬局を創業した初代は、浅田さんがまだ薬剤師になる前、小さな頃から患者としてお世話になっていた身近な存在だったという。そして、12年前に「将来的に薬局を継いでくれる人を探している。一緒に働いてみないか?」と声をかけられた。当時の浅田さんは県南で働いていたが、ちょうど地元に戻るタイミングと重なり、その頃からこの薬局での勤務が始まった。正式に2代目となったのは2024年の1月。顔なじみの患者が多く、少し遠くの病院からでも処方箋を持って足を運んでくれる姿にやりがいを感じてきたそう。

「やなぎ薬局」に込められた思い、薬を超えたサポート
薬局の名前の由来は、昔近くにあった柳の木にちなんでいる。柳は鎮痛作用のある植物でもあり、「薬局らしさ」を感じさせる存在だ。しかし浅田さんの考えは、薬局を「薬を出す場所」で終わらせないこと。「薬を渡すだけではなく、もっと元気になってもらえるような提案をなるべく心掛けてやるようにしています」と語る浅田さん。処方箋の調剤はあくまで一つの手段であり、本当に大切なのは「どうしたらもっと元気になってもらえるか」を共に考える姿勢だ。食事や生活習慣、体質といった根本の原因に目を向け、市販薬やサプリメントの相談も積極的に受けることで、患者に合った商品やケア方法を提案している。


まずは聞くこと、共感することから
薬剤師というと「説明する側」になりがちだが、浅田さんは「聞くこと」を大切にしている。医師は多忙な中で診察をこなすため、患者がじっくり話せないことも多い。そんな「言いきれなかった不安」を受け止めるのが自分たちの役割なのだそう。まずは丁寧に話を聞き、共感し、必要に応じて医学的な補足をしながら納得できる形で説明を行う。説明するだけではなく、心を傾けることが信頼関係を育む第一歩だ。

安心を手渡す最後の場所
薬局は医療受診における最後の場所。そこでの印象が、その日一日の安心の度合いを決めると言っても過言ではない。「患者さんの喜びと安心と満足という3つをいかに上げていくかを考えながら、良かったなと笑って帰っていってもらいたいです」と微笑む浅田さん。漢方などの知識も広く学び続けたいと意気込み、そうした最新の健康情報を学んで相談に応えられる力を磨くことが、自分たちの強みややりがいになるという。ちょっと疲れたとき、何となく不調を感じたとき、病院に行く前に気軽に立ち寄れる存在でありたい。そんなやなぎ薬局の扉は、いつでも開かれている。

